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papermoon ~日本刺繍~

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とうとう骨董に手を出す、の巻

先週の近江八幡調査旅行から戻り、
ただいま論文締め切りに追われております。
またもやぎりぎり。。。このぎりぎり感、いつもなんとかしたい(^^;;;
(昨年は、愛猫が直前になくなったりして、結局間に合いませんでした)

さて、近江調査の帰り、京都で担当教官に連れられ、
いつもの古美術やさんへ寄ってまいりました。
そこで、いつもなら小袖や着物、染織品ばかりなのに、
今回は、袋物が登場。いくつか見せていただいて。。。
とうとう古美術品に手をだしてしまいました。

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天鵞絨(ビロード)友禅の鏡付の紙入れです(たぶん)。
シノワズリーのかわいらしい模様と、深い緑色、
そして、象牙の使い込んだとろっとした色味に惹かれて、
迷わず、いきなり、決心です。

天鵞絨友禅とは、明治11年(1878)に12代目西村總左衛門によって開発されました。
天鵞絨生地に友禅をほどこしたもので、明治期に緞帳や室内装飾に使われたり、
ヨーロッパへの輸出品として盛んに作られました。
シノワズリーは18世紀のフランスで大流行した中国趣味ですが、
その後もヨーロッパ染織に強く影響を与えました。

これは、きっと明治末期のものと思われますが、
クイーポ資料館の図録を見ると、
江戸末期の「鏡付ガックリ」や「鏡付半懐中」というものに、
サイズも作りもよく似ています。
大切に使われていたのかなぁ、、、と
夜な夜な箱をあけてはにんまりしています。



*****

その後、先日書いた記事に間違いがあると判明。

こちらの生地は、天鵞絨友禅ではなく、
「天鵞絨更紗」だったことがわかりました。

天鵞絨に手書きの染織ということで、すっかり一緒くたに混同していました。
天鵞絨更紗は、ヨーロッパ(オランダか)のものと思われます。
つまり、18世紀のシノワズリの流行と合わせ考えると、
クイーポ資料館の所蔵品とも仕様がよく似ているし、
江戸のものと考えて間違いないようです。

担当教授にも「もっとよく見て!!!」とお𠮟りを受けました(^^;;;
すみません、勉強し直して参ります。
(2016/11/06記)


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by papermoon-2005 | 2016-08-28 15:00 | なんでもない話
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