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papermoon ~日本刺繍~

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カテゴリ:日本刺繍「その他」( 100 )

論文「刺繍用途の変遷」

大変なご無沙汰をしております。
あっという間の4か月でした。

このたび、下記の通り、論文を発表いたしました。
4年ほど前、平安時代の刺繍の実態も(平安時代には遺物がほとんどありません)
文献を探れば何かわかるのではないだろうか、
暇なときに文献の記述を一覧にしておこう、
そのうち誰かがそれを使って研究をしてくれるかもしれない、
と思ってはじめた作業でしたが、
その後、思い直して大学院に進学し、ようやく形にしたものです。

論文を書くことは、思っていたよりもなかなか難しくて、
誤字や校正足らずな部分があったり、
文章自体もまだ拙いものではありますが、
一読いただいて、ご意見などいただけたらありがたく思います。

論文は下記のリンクから自由に読めます。
ぜひご一読ください。


「平安時代における刺繍用途の変遷 : 平安時代の文献の記述を基にして」

著者名 桜井 彩 長崎 巌
雑誌名共立女子大学家政学部紀要
巻62
ページ1 - 19
発行年2016-01

https://kyoritsu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3116&item_no=1&page_id=28&block_id=27

文中にありますグラフですが、校正がうまく行かずに間違ったものになっています。
正しくは以下のとおりです。
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by papermoon-2005 | 2016-04-26 15:04 | 日本刺繍「その他」

神戸、そして京都へ。(その2)

さて、京都へ移動した翌日。
本日の目的は、京都文化博物館、
千總ギャラリー、そしてちんぎれやさん訪問です。

京都文化博物館へは、ゼミの卒業生を訪ねて。
紅板締の展示を拝見しました。
紅板締は、いわゆる板締め絞り(纐纈)です。
柄に彫った板に生地を挟み染料を通して染めます。
江戸から明治にかけて襦袢や下着に多く用いられました。
浮世絵でもよくみかける染めです。
展示は板締めの板や締め枠などもありました。

その後は、千總のギャラリーへ。
現在のものと、千總歴代社長夫人の婚礼衣装が展示されていました。
昔は、白・赤・黒と三色の打掛を準備し、それの他に青を着たそうで、
なんとも豪華な打掛・引き振袖が並んでいました。
匹田絞りに友禅を組み合わせ、刺繍を施した打掛は
それはそれは豪華で、うっとりです。

午後は、ちんぎれやさんへ初訪問。
江戸時代のものを中心に拝見した作品は、
普段ならば美術館のガラスの向こうにあるものばかり。
いつか、古い時代の刺繍を私もコレクションしたいなぁ、、、
などとおもいつつ、たくさん拝見しました。

あっという間の2日間、お土産を買う暇もなく、
新幹線の時間まで目一杯、名古屋の妹のところへ向かいました。
2月に産まれた姪っ子に会い、
4歳になる甥っ子と名古屋松坂屋で妖怪を探し、
GWを無事終え、また通常の生活へ戻ります。

   *****

京都文化博物館
紅板締―庶民の生活を彩った染織―
2015年4月24日(金) - 2015年7月12日(日)

千總のギャラリー
「千總婚礼 Chiso wedding―perfect celebration―」
2015年3月19日(木)―6月30日(火)

ちんぎれや
〒 605-0089
京都市東山区縄手通り三条南入元町372番地の1
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by papermoon-2005 | 2015-05-07 21:00 | 日本刺繍「その他」

神戸、そして京都へ。

もう今年のGWも終わりますが、今年のGWは珍しく旅に出ました。

ほんの2週間前のこと。
担当教授の京都ちんぎれやさんへ行く、の一言に
「付いていってもいいですか?!!」
突然決まった関西行きでした。

神戸ファショッン美術館で行われている、
「超絶刺繍Ⅱ」
京都・千總ギャラリーで行われている
「千總婚礼 Chiso wedding―perfect celebration―」
の二つが見たかったことも合わせ、
願ってもない旅行となりました。

しかし、もう新幹線もホテルもいっぱい。
ホテルはどうにか取っていただくことができ、
新幹線は自由席に並ぶことになりました。

当日朝7時。
新幹線口で待ち合わせ、ゼミの仲間と2台見送った後、
無事に席を確保し、まず向かったのは、
兵庫夙川にある黒川古文化研究所です。

小袖・紅型・絹本に用いられている染料・顔料を
蛍光x線分析によって明らかにし、その制作方法を探る
という展示が行われていました。
鉄媒染が行われている黒部分にはFe(鉄)が多く出て、
墨が使用されている部分からはそれが出ず、
また、Ca(カルシウム)が多く検出された白には胡粉が用いられ、
紅型の黄色には石黄(硫化砒素)=顔料が使われ、、、と
点数は多くないものの、素材と技法とがわかりやすい展示に感動しました。
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山の上にある研究所からは大阪湾が一望でき、
コーヒーが自由に飲めるようになっていて、パスの時間までゆっくりさせてもらいました。

その後は、神戸ファッション美術館へ向かいました。
こちらの美術館へ出かけるのは2001年から14年ぶり。
以前の時も刺繍の展覧会でした。

今回は、長崎刺繍の嘉勢照太先生のおくんちの幕がメインで、
それに合わせて美術館所蔵の世界各国の刺繍が展示されていました。
インド・アジア圏の鎖繍い(チェーンステッチ)はかなり細かくて、
埋め尽くすと独特の質感と雰囲気になります。
それがかわいくてかわいくて。
長崎刺繍の幕は、紙縒などによる肉入れを駆使して立体的に、
糸の太さや縒りの強さを利用して質感をだし、
本物のような出来具合です。
ヨーロッパのアビには、ビーズや絹糸を使用した華やかな縁模様を、
オートクチュールに使用されているのは、新しい表現を目指した刺繍。
細かい刺繍表現を古今東西網羅しつつ見せるという
興味深い展示となっていました。
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神戸ファショッン美術館HPより借用

刺繍だけでも、いろいろな素材・表現・目的があるものです。
今の研究室へ所属したことで、それが判断できるようになれば、
今後の制作活動へも活かせるような気がします。
明日は、2日目の京都の旅についてご報告します。

   *****

黒川古文化研究所
日本刀・小袖と古代中国の酒器-黒川古文化研究所名品展-
4月18日(土)~5月31日(日)

神戸ファッション美術館
超絶刺繡Ⅱ
-神に捧げるわざ、人に捧げるわざ-
2015年4月18日(土)~6月28日(日)
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by papermoon-2005 | 2015-05-06 21:24 | 日本刺繍「その他」

あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

【今後の予定】
12月上旬 若草会展in銀座かねまつホール

その他、講習会の充実させていきたいと考えております。
今年も刺繍に観劇に楽しんで参りたいと思いますので、
どうぞお付き合いください。

皆様にとってもよい年となりますように!


写真 : 帯留 ( 「羊、空を飛ぶ」 ほか )
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by papermoon-2005 | 2015-01-01 00:00 | 日本刺繍「その他」

無事、終了いたしました。

「染と織と繍 を楽しむ5人展」@銀座煉瓦画廊、無事終了いたしました。
お忙しい中、お越し下さった皆さま、ありがとうございました。
いただいたお言葉を糧に、次回更なる成果をお見せできるように頑張ります。


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桜井 彩[日本刺繍]

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石川優・俶子[ろうけつ染]

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小林純子[裂織]

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小林由紀乃[型染]

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石田郁子[型染]

次回は再来年、春頃を予定、また煉瓦画廊にてお目にかかれますことを楽しみにしております。
ありがとうございました。
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by papermoon-2005 | 2014-12-19 09:07 | 日本刺繍「その他」

久しぶりの絞りに挑戦

友人たちを巻き添えに久しぶりの絞り染挑戦です。

目指したのは、
重要文化財「銀杏葉雪輪散らし文様胴服」
重要文化財「桐矢襖文様胴服」
ですが…そんな素晴らしいものに近づくにはまだまだ修行が必要でした。

重要文化財の二つは今はその技術も絶え、幻となってしまった「辻が花」という絞りと描き絵という技法からなる作品ですが、今回は絞りだけ。
染色には、手抜き満々ローパスFカラーです。これは発色も定着もいい優れものでした。


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一つ一つ絞ったあとビニールをかけました。

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使用したのはローパスFカラー。

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防染は出来ています。あとは形…

ドキドキの瞬間。
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形はまだまだでしたが(笑)

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仕立て上がりは、刺繍を施して敷物となりました。
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by papermoon-2005 | 2014-12-17 12:20 | 日本刺繍「その他」

新作制作中

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12月にグループ展が決まりました。

『染•織•繍 華やぎの5人展』
2014.12.9(火)-12.15(月)
東銀座 煉瓦画廊

今回は、江戸時代後期風、
武家女性に愛用された刺繍と鹿の子をふんだんに用いて
花模様や有職模様を表した様式を再現したクラッチバックや
帯留などの小物を出品する予定です。
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by papermoon-2005 | 2014-10-06 16:57 | 日本刺繍「その他」

生徒さんの作品が続々

夏休みに入りました!
初めての試みですが、ここ1年位で出来上がった生徒さんの作品を紹介します。

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初めての方にご用意した基礎繍いを裁縫ケース、ブックカバーにお仕立て。

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種類繍いを極めたい方にご用意したお雛様図案。3月には間に合いませんでしたが、綺麗に完成しました。


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小物入れ。お菓子の箱に描かれていた花をアレンジして、がま口に。

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ヴァイオリンカバー。普段はスカーフを袋にすることが多いそうですが、八掛を再利用して四君子を刺しました。

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普段使いの半襟。ジャスミン茶のパッケージデザインをアレンジして爽やかに寒色系で花びらを色付けしました。
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こちらはお嬢様の成人式のお着物に合わせる豪華な半襟。お着物からひとつずつ色を取り上げ、金糸も使用して豪華に仕上げました。

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草乃しずかさんのテキストから蝶をアレンジして。京都でお仕立てして頂いた作品はますます立派になりました。



皆さん、ひとつ作品が仕上がるごとに腕も上がって行くのがよくわかります。それぞれのペースに合わせてひとつずつ丁寧に仕上げて行きたいですね!
今後もまたご紹介したいと思っています。
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by papermoon-2005 | 2014-08-04 22:44 | 日本刺繍「その他」

お伊勢参り

夏休みを利用して、ようやくお伊勢参りをして来ました。伊勢にて一泊の贅沢ゆっくりツアーです。
今回の旅の目的は、昨年伊勢神宮崇敬会に寄贈した作品を見せていただく事と、和妙と荒妙を調進する神服織機殿神社・神麻続機殿神社にもお参りすること。お天気にも恵まれて、素晴らしい旅となりました。

まずは外宮へお参り。昨年遷宮を終えたばかりの本殿はピカピカです。
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写真を撮り忘れましたが、新しく出来たせんぐう館からの池の眺めは最高。本来は拝見することの出来ない本殿の実物大模型を間近で拝見出来ますし、いらした方はお時間を取ることをお勧めします。

神宮会館へ戻り、昨年竣工した神宮会館の講堂にある第二応接室に飾って頂いている作品に再開しました。
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翌朝は楽しみにしていた早朝参拝からスタート。
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午前4時に雨が降ったとかで朝から蒸し暑い!

でも、人も少ないし、静かでとても気持ちが良かったです。五十鈴川のお水汲みには一日早くて残念。
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本殿は階段を上がった向こうです。


午後は、念願の機殿へお参りすることがかないました。
神服織機殿(かんはとりはたどの)神社・神麻続機殿(かんおみはたどの)神社では、毎年5月と10月に神様にお供えする神御衣、和妙(絹の布)と荒妙(麻の布)が調進されます。神様のために織られた反物に、針と糸のお裁縫道具を添えて奉納されるそうです。両機殿の奉織は松阪市の無形民俗文化財に指定されています。
私は織物はしたことがありませんが、絹に関わる身として、一度お参りしたいと思っていたのでした。

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田んぼの中にこんもりとした威厳のある森。神服織機殿は125社あるお宮さんの中でも最も雰囲気のあるお宮さんのひとつではないでしょうか。
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一の鳥居の前で。
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本殿。
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本殿とそれよりも大きい八尋殿(作業場)


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同じようにこちらも森の入り口に鳥居。
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神服織機殿とそっくりな神麻続機殿。
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同じく本殿と八尋殿。

今度お参りする時は、ぜひ5月か10月の神御衣祭の際にと思いました。
たくさんの方にお世話になってしまった旅でしたが、本当にいい旅になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

次回は、伊勢で食べた美味しいものをまとめてレポします。
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by papermoon-2005 | 2014-08-02 15:57 | 日本刺繍「その他」

刺繍カフェ開催

先週末、シュガークラフト作家の星野彰子さんのアトリエで、刺繍カフェを開催しました。
彰子先生のかわいいお菓子をいただきながら、刺繍をする会です。
メンバーは、私の刺繍仲間、刺繍は高校のクラブ以来という私の同級生、そして、彰子先生。
ゲストには、オートクチュール刺繍の椿理恵さんをお迎えしました。

彰子先生には、念願のカップケーキとアイシングクッキーを作って頂きました。雰囲気そのままの可愛らしいデコレーションだけではなく、しっかり美味しい所がポイントです。乗っているケーキスタンドまでかわいい!

椿理恵さんには、オートクチュール刺繍の見本をたくさん見せていただきました。ビーズやチェーン、生地をデコレーションしたり、日本刺繍ではお目にかかれない素材を生かした自由な刺繍とステッチばかりなので、私たち日本刺繍組は大興奮。今、手がけている作品のことや、見本を作っている時のこと、いろいろ聞かせていただきました。ジャンルは違っても、大変勉強になりました。

彰子先生、椿さん、同級生の友人には日本刺繍を体験していただきました。フリーハンドで葉っぱを描いてもらっての刺繍です。写真を取り忘れたのですが、初心者クラスでは見られない三人三様の色使いと形なのが見事。

お互い刺激し合える会になったでしょうか。また、新たな交流と刺激を求め、第二弾を企画出来ればと思います。

星野彰子先生HP
http://rosepetal.jp/top.html

椿理恵さんHP
http://broderietsubaki.com/broderietsubaki/top.html

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by papermoon-2005 | 2014-06-03 08:40 | 日本刺繍「その他」