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papermoon ~日本刺繍~

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ボストン日記~研修1週間目


ボストンです!

こちらに来て1週間目のボストンは、比較的暖かく、雪が降っていると聞く日本よりおそらく暖かいのではないでしょうか。

研修が始まりました。今週は担当のCさんがいらっしゃらないので、他の方にお世話になりながら、1週間を過ごしました。
私は中学1年生の時にbe動詞で英語につまづいてから(ホントに!1学期の5月くらいの話です!!)、完全に英語をさけて生きてきました。それがこんなことになるとは、自分でも信じられません。ここ2年ほど、スパルタ式の某綜合英語学院で学んできましたが、それでもやはり、こちらに来て全く勉強が足りていないことを痛感しております。しかし、ボストンは、安全で文化度が高いとうかがっていた通り、職場の方から普通のお店の人まで外国人に対して親切で、特に職場の方々は、私のどうしようもない英語を最後まで分かってくれようと前向きに聞いてくれます。これに甘えずにもう少しどうにかしなくては、と思う1週間でした。

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こんな街並みです。

リスもいます。

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買ってはいけないものを買いました。(これで5ドル!)

そして、昨日はようやくボストン美術館の全貌把握。
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いざ、美術館内へ(この写真はまだ雪の残る先週ですね)。

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修復室がギャラリー内にあり公開されています。
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Behind the Scenes Galleriesというコーナーには、それ以外のジャンルの修復について詳しく展示され、参加型になっているのが面白いです。
これは、1747年に女の子が作った刺繍のサンプラー。時を経てなくなってしまった髪を修復で補うかどうかが問われています。この後、Curator(学芸員)とConservator(修復師)の意見がそれぞれ対立しながらも的確に述べられます。
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カフェテリアではグラム売りのHot mealと大好物のけしの実のパウンドケーキで栄養をつけました。お肉の味付けとスパイスの聞いたインゲンがなかなかおいしかったです。
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そのあとは、
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特別展「村上隆と辻惟雄展」をみて、
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お決まりのヨーロッパ絵画。土曜日のせいか、いたるところでこんな風に子供たちが模写しています。モネをボーっと座ってみていたら、ポケットから携帯が滑り出たことに気が付かず、次の部屋で落としたことに気が付いて大慌てしました。モネの部屋に戻ると、ソファの上に置かれていて一安心。ここがボストンでよかったと思った瞬間です。

今週のにゃんこ。ヘミングウェイもかわいがっていたというミトン・キャット(六本指の猫)そらちゃん。全くなついてくれないけど、美人さんです。
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# by papermoon-2005 | 2018-01-29 02:17 | ボストン日記

ボストンへ

ボストンです。
今月より3か月間この地で染織品保存修復の研修を受けることとなりました。
ここへ到着するまでには、大学院時代の教授をはじめ、たくさんの方に支えられて、ようやくのはじまりです。

先週木曜日にこちらへ到着しましたが、本日の研修開始まで、生活を整えるため、
近所のスーパーマーケットめぐり、地下鉄の乗り換え練習などをしながら体調を整えました。
研修の内容については、こちらで詳しく書くことはできないと思いますが、
ボストン生活を少しづつお知らせできたらと思います。

それでは、研修1日目、行ってまいります!!

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安さで選んだアメリカン航空は、案の定フライトが遅れ、Express Connection Cardが発行されるも結局乗り遅れる。初っ端から洗礼を受けた感じ。

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ボストン到着。昼の予定が真っ暗。大きな荷物を2つも引きずりタクシーに乗り込む。チャールズ川対岸の夜景にわくわく(ドキドキか)。

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このお部屋でお世話になります。机が広くて勉強しやすい。(椅子の高さが座っているうちにずんずん下がって肩が痛くなる。体重過多?!)

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ホテルは猫の癒し付き。

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スーパーのケーキ売り場は激しいです。

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バックベイのお店のディスプレイにミシンを見つけて気分が上がる。

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ウォーターフロントのBetter Bagelsでベーグルを買い込み、

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Luke's lobsterで、念願のロブスターロール。
目指せ!週一・一ロブスター!!(そんなこと言っている場合じゃないはず)


# by papermoon-2005 | 2018-01-22 23:48 | ボストン日記

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年は、大学院を修了し、パリ・ギメ美術館での松坂屋コレクションのお仕事をお手伝いさせていただいた事を皮切りに、博物館や大学などでの文化財のお仕事に少しずつ関わらせていただくことができました。

今年は飛躍の年。
1月から少しの間、修行に出たいと思っております。少しでも多くの経験を積み、この経験を役立てたい。そんな一年になればと思っています。


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12月 第19回若草会展

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11月 姪っ子七五三で刺繍のお被布と半襟を着る

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7月 生まれてはじめて手術などを受けてみた病院のテラス

皆様にとっても素晴らしい年となりますように。



# by papermoon-2005 | 2018-01-01 11:02 | なんでもない話

新講座(単発講習)を行います

日本刺繍講座の新企画が始まります。
単発の講座になりますので、ご都合に合わせてご参加ください。
どの回も初心者の方でも参加可能です。

【刺繍の技法を学ぶ】
新講座(単発講習)を行います_e0053104_13083999.jpg
第1回 「飛鳥時代の返し縫い」
10/29(日)15:00~ 銀座教会福音会センター

第2回 「奈良時代の刺し繍い」
11/5(日)13:00~ 銀座教会福音会センター

第3回 「室町時代の渡し繍い」
12/3(日)13:00~ 銀座教会福音会センター


*****

日本における刺繍は、飛鳥時代に始まったと言われています。
中国から伝えられた当時、刺繍は仏教で使用されることが主でした。国宝に指定されている「天寿国繍帳」などに代表される刺繍曼荼羅に用いられたり、寺院内の装飾である幡などが文化財として遺っています。
奈良時代になると天皇をはじめとする皇族の衣装や持ち物にも多く使われるようになりました。それらは、奈良時代以来の宝物を襲蔵してきた正倉院に多く見られます。
平安時代の染織品はほとんど遺っていませんが、文献の記録によれば、刺繍は生活用品や衣服に多く使われるようになりました。また、天皇や皇族のためだけでなく、貴族社会でも多く使用されるようになりました。

刺繍の技術は、用途の広がりと共に洗練されていきます。
飛鳥時代は、簡単な返し縫いや鎖繍いだけで画面を埋める刺繍が主でした。
奈良時代、正倉院のある時代になると、糸を撚らずにつかったり、刺し繍い、斜め繍い、相良縫いなどたくさんの繍法が使われるようになります。
こうして刺繍の表現は豊かになっていったのです。

今回の講習では、こうした時代と共に発展していった刺繍技術を順を追って学びます。
第1回目は、飛鳥時代に多く使用された返し縫いによる花模様。
第2回目は、正倉院にも見られる撚っていない釜糸を使用した刺し繍いによる花唐草。
第3回目は、室町時代・桃山時代に流行した長く糸を渡した渡し繍いによる薔薇模様。
第4回目以降は、江戸時代の多種多様な刺繍技術を学んで行きたいと思っています。

*****

【日時】第1回 10/29(日)15:00~ 「飛鳥時代の返し縫い」
    第2回 11/5(日)13:00~ 「奈良時代の刺し繍い」
    第3回 12/3(日)13:00~ 「室町時代の渡し繍い」 
【料金】4500円/1回
銀座教会付属の福音会センターをお借りいたします。
教会の運営とは別になっております。
悪しからずご了承ください。

【申し込み方法】
メールの件名を「刺繍講座申し込み希望(ご氏名)」として
papermoon.sakura★gmail.com
※★を@に変更してください。
まで御連絡ください。

本文中に
・ご氏名
・ご連絡のとれる電話番号
・参加希望日
をお忘れなく。

申し込み締め切りは各1週間前まで。
最低施行人数 2人

日本刺繍を体験しながら、日本の染織の歴史に触れてみませんか?
お申し込みお待ちしております。

# by papermoon-2005 | 2017-10-05 13:13 | 日本刺繍「講習会」

七五三用の半襟を作りました!

あっという間に夏が終わり、朝晩は涼しく秋らしくなってきました。
11月15日を控え、私も姪のために七五三用の半襟を準備しました。

着物は、私と妹も着たものに、私が刺繍を加えたものがあったので、それを。
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そして、半襟くらいは新しいものをと思い、誂えてみました。
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刺繍のモチーフは、歴博の小袖裂からいただき、
江戸の小袖らしい密に詰まった小花模様を散らしました。
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姪の着物は、赤い御被布にオレンジの着物でしたので、
江戸の小袖そのままをイメージさせる紅とグリーンで作りました。
同時に江戸時代から一気に印象がかわった明治時代のような、
明るいピンクやグリーンをつかったタイプも作ってみました。
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明日の朝10時、iichiで販売を始めます。


ぜひ御覧ください。



# by papermoon-2005 | 2017-09-30 21:05 | 日本刺繍「着物・帯・半襟」