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papermoon ~日本刺繍~

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遠山記念館へ

展覧会最終日、遠山記念館へ
「繍(ぬい)-技とデザイン-」
を見に出かけてきました。

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「繍(ぬい)-技とデザイン-」
2011年6月11日(土)~7月31日(日)

展示は二部屋、
平安時代の古裂から昭和初めに作られた打ち掛け、
珍しいものでは、絽刺しの丸帯や筥迫を見ることができました。

学芸員の水上嘉代子先生は、女子美時代の先生でもあります。
お会いしてお話を伺うとができました。

今回の展示は、
刺繍の「補強」や「繕い」という面ではなく、
「装飾性」をクローズアップして企画されたのだそうです。
時代を追って、使用されている糸や柄などの詳しい説明を読みながら、
江戸時代の小袖の注文も見ることができ、とてもためになりました。

絽刺しは、今では趣味のものとなってしまい、
専門の職人なども見あたらない技法のひとつですが、
絽のひとつひとつをすくい、細かく柄を出していく刺繍の一種です。
私も今、二つ折りのバックを制作中ですが、
これがなかなか1ミリ程度の穴全てを拾うというのは根気がいります。
その丸帯ともなれば、4メートルほどの長さになります。
昔の小袖模様などを忠実に再現した見事な丸帯でした。

それにしても、総刺繍の打ち掛けというのは素晴らしいですね。
帯で結ぶこともないので、背中一面がキャンパスです。
歌舞伎の衣装のような宝づくし紋様を
ミラーワークやパッチワークなどで描いた物や
大きな立沸を表現した物、
金糸をふんだんに使った花紋をちりばめた物、
あんな大きな作品を私も作りたいと
ほれぼれ眺めつくしました。

次回は9/1~
「うるわしの木綿布」という展示です。
ジャワ更紗なども拝見できるとのこと。
楽しみです。


   ******

ちなみに、お庭や邸宅は
日興證券の創立者である遠山元一氏により建設されたもので
登録有形文化財となっており、見学が可能です。

今回は、蓮の花が満開で、とても夏らしいさわやかな風景を堪能しました。
邸宅内には、水琴窟があり、柄杓で水を垂らすと
涼やかな音を楽しむことができました。
・・・水をまいたときに、眠っていた蚊の群れを起こしてしまったようで、
ゆっくりと、と言うわけにはいきませんでしたが(笑)。
お時間をしっかりとってのご訪問をおすすめします。
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by papermoon-2005 | 2011-08-02 09:34 | 日本刺繍「その他」
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